Teamsでサービス電話番号を設定する ③キューを作成する

通話キューを作成する

①でサービス電話番号の取得(03)、②でリソースアカウントを作成、電話番号と紐付けしました。今回はこの電話番号が付いたリソースアカウントを使用してキューを作成して行きます。

MS公式資料

クラウドの通話キューを作成する

https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/create-a-phone-system-call-queue”>https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/create-a-phone-system-call-queue”>https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/create-a-phone-system-call-queue

この資料はかなり詳細に記載されています。この通りに実施すれば大丈夫かと思います。

実際に作ってみる

音声 – 通話キュー をクリックし、キュー画面を表示します。「+追加」ボタンを押下すると下の画像の画面になるので、各種設定をして行きます。

今回、会社の代表番号に見立ててキューの名前を「代表番号としました。後の記事にアップしますが、iOSのTeamsでの着信履歴にはこの「代表番号」から着信したことになっています。

「+アカウントを追加」をクリックし、電話番号と紐付けしたリソースアカウントを指定します。これは複数のリソースアカウントが指定可能でした。複数リソースアカウント指定時の挙動等も今後の記事で記載したいと思います。

あいさつ文は今回なしとしてます。録音したファイルや、音声合成で作成したものなどアップロードすれば、着信時に再生されます。

通話応答は、リソースアカウントに掛かってきた電話を受話するユーザーないしグループです。ユーザーの指定画面が出てきたのは2019年12月某日現在、確か2週間程度前だったと記憶しています。この時はユーザーを指定することは出来ましたが、実際に追加するとエラーとなりました。もうすぐ実装されるのではないかと思います。

今回の設定では「Distribution lists and groups 」にphonecallというセキュリティグループを指定しています。このグループには3ユーザーのメンバーがいます。MS公式資料を見てみると、配布グループやoffice365グループでも良いとの記載がありました。実際にoffice365グループで設定してみました、正常に動作しました。電話の為だけのグループにoffice365グループの機能は不要と判断、またAADでの同期でAD側のグループを使用する際はセキュリティグループしか指定出来ないため、AAD同期環境ではセキュリティグループが良いと個人的には考えています。

ルーティング方法、エージェントは通話に加わりません等はiマークをクリックすると詳細説明が表示されるので、お好みで指定すれば良いかと思います。今回は設定したTeamsグループメンバー全員に着信コールしたいので「アテンドルーティング」、各自着信するかしないかと選択出来るようにエージェントは通話に加わりませんは「オン」としました。

キュー内の最大通話数は、キューに指定したリソースアカウントから着信した同時通話数、電話回線で言うところチャンネル数に該当するものでした。この記事を投稿するにあたり、Teamsアプリを設定したユーザーiOS端末2台用意し、2台の別電話機よりサービス電話番号に電話しました。その結果、最初の電話を1ユーザーのiOS端末で受話し、その後別の電話機から電話し2ユーザーで受話することが出来ました。この確認を持ってサービス電話番号は複数チャンネル(最大200チャンネルらしい)が指定出来ることを確認しています。※このあたりは別記事で記載します。

今回はキュー内最大通話数は「2」としてみました。後日、3チャンネル使った状態でのテストのためですね。通話の最大数に達した場合は「切断」としてます。3チャンネル目の着信は切断されるはずです。

最大待機時間は電話してから誰も着信しないと切る時間です。まあそのままですが今回は30秒とし、実際に30秒で自動切断することを確認しています。

通話がタイムアウトした場合は「切断」としています。リダイレクト指定の検証もしており、この場合他のリソースアカウントや、ユーザーを指定することが出来ました。

保存ボタンをクリックし完了となります。実際の設定はそこそこ時間が掛かる感じでした。再度通話キュー画面を表示すると以下のようになっていました。

セキュリティグループphonecallのメンバー数が通話エージェント数になっていますね。この状態になればサービス電話番号に電話した際、3名のTeamsアプリで着信可能となります。内線グループというキューがありますが、こちらは電話番号を紐付けないリソースアカウントを使用したキューでのテストです。別の記事で記載しますが、結果としてサービス電話番号がなくともキューは作成可能で、例えば部や課、チームに対して電話したい場合等に使用出来ると想定しています。

ここまででサービス電話番号を発信するとTeamsアプリで着信することが可能となりました。次回は実際にアプリでの着信画面や、複数のリソースアカウントを指定した場合の例等記載する予定です。