海外旅行時に持っていた方が良いネットワーク環境

VPN、クラウド上のProxyサーバ

今月マニラの空港で噴火の影響で帰国できない状況になってしまいましたが、空いた時間でDISNEYデラックスやAmazonプライムビデオなど、日本国内のネットワーク環境のみで利用可能なサービスを利用していました。マンダロリアンとかですね。

フィリピンから接続するとこんな感じです。

利用したネットワークは以下の2つです。

1.VPN

VPNは日本国内へのVPN接続により日本のグローバルIPアドレスとして各種サービスに接続することで、日本国内限定のサービスを利用します。日本国内のVPNサービスと契約するのが簡単ですが、頻度を考えると自宅に設置中の光回線用ルーターへの接続をすることによる自宅のグローバルIPアドレスとして接続するのが無料でお手軽です。

通常個人向けインターネットサービスは動的IP(KDDIはルーターの電源抜くまでグローバルIP変わらないらしいですが)ですので、固定IPサービスかmydnsあたりとの契約が必須となりますね。前者は月額費用がそれなりに掛かり、後者はグローバルIPが変わった時に更新処理をするためのPCや対応しているルーターが必要となります。
m9(^Д^)プギャーは自宅にサーバがあるため、そちらで更新するようにしています。

最近気づきましたが、以下のクラウド型センサーはクラウド上にグローバルIPを送っているため、月額費用も掛からないため接続頻度が低い方はこちらで確認するものアリかもしれません。
※PLANEXなのでグローバルIP送ってもアタックしてこないと信じてます

PLANEX USB直接給電型WiFiどこでもセンサー 温度・湿度・気圧計測
https://www.planex.co.jp/products/ws-usb/

温度を確認する専用サイトはこんな感じです。

2.Proxyサーバ

こちらはインターネット上にProxyのポートが空いているサーバとなります。AzureのVMサービス上にCentOSで構築したSquidサーバがあり、固定グローバルIPですのでIP更新はありません。当然インターネット上に置くため、ハイポートでの接続やユーザー、パスワードでの許可、証明書での許可等の対策が必要です。・・・実際は常時起動でハイポートしか実施してませんが。個人的な理由はAndroidOSのAPN作成欄にProxy接続時のユーザー、パスワード指定が出来ないからです。iOSはMACのAppleConfigurator2によるAPN用プロファイル作成でProxy設定は可能です。主にブラックリストによるURLフィルタリングとグローバルIP隠しとして使っています。私物のAndroid、iOS端末は国内において常時Proxyサーバ経由で通信している状況ということですね。

VPNと比較してスピードが圧倒的に速く、URLフィルタリングを設定しているため、特に広告サイトや個人的に不必要なサイトへの接続を無効にしてくれます。VPNはプロトコルにもよりですが、高セキュリティなプロトコルになればなるほど当然スピードは遅くなります。(遅い)IPSec>L2TP>PPTP(速い) って感じでしたよね。IPSecは対応しているルーターが高いのと、主に常時接続に利用するため個人的にはL2TPあたりでユーザー・パスワード・パスフレーズあたりで良いと思っています。ProxyサーバもSSLBump等を実施するとSSL暗号化通信のためセキュリティは上がるようですが当然遅くなり、ただの透過タイプであれば大きな遅延が無く気に入っています。 あくまで個人的な体感ですが VPN接続は40%ぐらいのスピードに落ちるのに対して、Proxyサーバは90%以上といった感じでしょうか。

海外で利用するSIM用にプロファイルを用意していないため、海外での4G端末からの利用時はVPNとなります。

IP電話

最近ではチャットツール等にもテレビ電話機能があるため、海外であっても家族友人とコミュニケーションが切れることは無くなりました。ただ今回のケースのように急に航空会社に電話する場合など、やはりIP電話契約はあった方が良いですね。SMART TALKは基本料金無料ですので、自宅の番号としても利用しています。設定は無条件転送で個人の通信キャリアの電話番号へ送る設定です。最近は自宅電話番号に電話をする人もいないので、これで良いと思っています。今回はフィリピンのネットワークからSMART TALKが利用出来ませんでした。国によりIP制限があると思った方が良いようです。この場合はVPNかProxyサーバを経由することでサービス利用が可能となります。クレジットカードのプラチナカード取得には「 0AB~J方式 」の電話番号(03のような番号)が必要という話もありますが、問題なく作れているため特に必要はないと考えています。

現地SIMまたはレンタルWiFi

コストや機器の台数的には現地SIM>レンタルWiFiですが、現地でプリペイドSIM購入やアクティベーション、APN設定など面倒な方はレンタルWiFiが良いです。価格は大体2-3倍違う感じでしょうか。それがレンタル会社の利益なので当たり前ですが。

国内通信キャリアの端末は通信キャリアご謹製の残念な消せないアプリやサービスが満載ですので、結構これが海外のネットワークで変なメッセージを出します。m9(^Д^)プギャーはSIMフリー端末一択です。通信キャリアの端末をSIMロック解除してもご謹製アプリサービスは消えませんからね。