Chromebook14でCrossOverを使ってみる
CrossOverとは?
CrossOverとはAndroid/mac/ChromsOS等で動作するWindowsアプリケーションエミュレーターです。Chromebookで動作する「CrossOver on Chrome OS Beta」が今回のレビュー内容となります。
まず前提条件として、IntelCPUを搭載したChromebookとなります。m9(^Д^)プギャーは今回使用するUSで発売されているAcer Chromebook14とAsus Flip C101PAの2台所有しています。使えるのはChromebook14のみですね。逆にC101PAはARMCPUを搭載しているため、最近流行りのPUBG Mobileが動作します(^^)
実際インストールしてみる
今回インストールしてみたのは、Office2016とTeraTermの2つです。本体downloadフォルダにiso形式のままコピーし、それをこのCrossOverからインストールします。インストール後isoファイルは不要だと思って削除すると動作しなくなります。
すべてのWindowsアプリケーションが動作するのではなく、動作リストに沿って動作するものしないものがあるようです。今回インストールした2アプリケーションはリストにありました。
インストールが完了すると上記のように表示されます。
Office2016をクリックするとインストールされたアプリケーション一覧が表示されます。なんか色々と文字化けしてますね。CrossOver側はOffice2016に対応したという記事を見たのですが、細かい点で対応出来ないようです。
ChromebookでWordを起動してみる
Word初回起動時にOffice365のアカウントサインインを実施し、2回目起動時の起動時間を計測してみた所、残念ながら上記表示まで53秒掛かりました。
一応Chromebook14の簡易スペックを列挙してみました。
Processor:Intel® Celeron®## N3060 1.6 GHz; Dual-core
Memory:LPDDR3 4 GB
Storage:32 GB flash drive
Graphics:Intel® HD Graphics 400
Android版Wordを起動してみる
ChromebookはAndroidのストアが使用可能です。すべてのアプリケーションが使用出来る訳ではありませんが、対応している場合は表示に出ます。
国内モデルのChromebookではWord/Excel/PowerPointの主要Officeが使用出来ますが、USモデルのChromebookではWord/Excelのみ使用可能です。
一時期、国内モデルC101PAでOffice365のライセンスなしで使用出来ていたようですが、少なくとも今年に入ってからはライセンス必須となっています。説明には10.1インチ未満はライセンス不要と記載されているんですけどね。
開発者(デベロッパー)モードにしてしまえば、apkからインストール出来るのでPowerPointのインストールも可能です。毎回起動時にCtrl+Dを押す必要があります。
さて肝心の起動時間ですが
たった5秒!!!
です。Windows版は53秒ですよ。まあマクロ使えるんですけどね。
TeraTermは実用ラインかも
起動時のフォントが変ですが、起動後フォントを選択しなおすと正常に表示します。
使い勝手はWindows版そのものですね。毎回フォント設定するので面倒ですが。
TerminalアプリはAndroidアプリで良いのでは?
と思っていた頃がありました。
もしかしたら存在するのかもしれませんが、TerminalソフトでCentOSの設定をしている時にviを使うとESCキーを押した後、!wqを押して保存します。
このESCキーが反応せず、結果保存出来ないです。なんか方法あるのかな?
あとAndroidアプリはオリジナルサイズかフルサイズしか選択肢はありません。
デフォルトではこんな感じですね。
CrossOverってどう?
最後に感想です。
とっても未来を感じるソフトです。そもそもChromebookはウィルスに掛かる仕組みがありません。サンドボックス化されており、アプリ間のデータ連携も基本出来ないです。ただ残念なことに、この非常に高速なOSでエミュレーターを使用するととっても遅いです。
最近はCoreMやCoreiと搭載したChromebookも出てきました。国内ではC302CAとかUSだと最高峰のPixelBookあたりですかね。価格も65000円以上、Pixelに至っては10万円以上です。Mac変えちゃうなー。でもとっても面白そうですね。